妻訪婚(読み)つまどいこん

百科事典マイペディア 「妻訪婚」の意味・わかりやすい解説

妻訪(問)婚【つまどいこん】

〈つまどい〉の語は記紀,《万葉集》など奈良時代文献にのみみられ,狭義には当時までの,夫婦同居の慣行が十分確立していない段階での,夫が妻のもとに通う婚姻形式をさす。広義には婿入婚に同じ。
→関連項目よばい

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の妻訪婚の言及

【婿入婚】より

…婚姻生活の場を妻方(嫁方)におく婚姻。招婿婚,妻訪婚,妻処婚などともいう。一般に日本の基本的婚姻形態として,夫妻の居住方式や初婿入りなどの婚姻成立儀礼の行われ方から,婿入婚と嫁入婚に分類されているが,婿入り,嫁入りのような民俗語彙をもとにしてのこの分類は,必ずしもその意味が合意されているわけではなく,ことに婿入婚に関してはあいまいである。…

※「妻訪婚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android