日本歴史地名大系 「姥ヶ谷」の解説 姥ヶ谷うばがやつ 神奈川県:鎌倉市極楽寺村姥ヶ谷聖福寺(しようふくじ)ヶ谷(やつ)入口に位置する江ノ電稲村(いなむら)ヶ崎(さき)駅の西側の小さな谷をいう。もと姥(うば)ヶ懐(ふところ)といわれて腰越(こしごえ)村境に接し、江戸後期の極楽寺村絵図(極楽寺蔵)にも「姥ケ懐谷」と明示されている。「風土記稿」は谷の広さを奥行四町ほど、横一五間余と記し、元弘三年(一三三三)五月の新田義貞の鎌倉攻めに際し、伏兵を置いた所と伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報