姥目樫・姥芽櫧(読み)うばめがし

精選版 日本国語大辞典 「姥目樫・姥芽櫧」の意味・読み・例文・類語

うばめ‐がし【姥目樫・姥芽櫧】

〘名〙 ブナ科の常緑小高木。暖地の海岸近くに生える。高さ一〇メートルに達する。葉は互生し、長さ三~六センチメートルの倒卵形または長楕円形で、質厚く、上半部の縁に低鋸歯(ていきょし)がある。雌雄同株。四~五月ごろ、小形の黄褐色の花が咲く。実は翌年の秋に熟し、一、二センチメートルの卵形で、食用。材は堅く、良質の炭になる。うばしば。うばめ。いまめがし。うまめがし。うばめがしわ。〔大和本草批正(1810頃)〕

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