嫌物(読み)きらいもの

精選版 日本国語大辞典 「嫌物」の意味・読み・例文・類語

きらい‐もの きらひ‥【嫌物】

〘名〙
① 人が忌みきらって捨てるべきもの。厭気がさしたり、うるさくなったりして遠ざけたいと思うもの。
書紀(720)神代上(水戸本訓)「手端(たなすゑ)の吉(よし)棄物(キラヒモノ)、足端(あなすゑ)の凶(あし)(キラヒ)物有り」
連歌俳諧で、句の配列上、同類のことばを付けることを避けるようにきめられたもの。
連理秘抄(1349)「連歌のきらひ物は家々の式まちまちに侍れども」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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