普及版 字通 「嬬」の読み・字形・画数・意味
嬬
17画
[字訓] よわい・つま・みこ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は需(じゅ)。需は雨乞いする身分の低い巫祝。〔説文〕十二下に「なり」とあって懦弱の意とするが、もと儒に対して女巫をいう語であろう。中国では士大夫の妻を孺人といい、〔万葉〕では嬬を妻の意に用いることが多い。
[訓義]
1. よわい、わかい。
2. つま、そばめ。
3. 須・と通じ、みこ。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕嬬 トマトマ
[語系]
嬬・儒・孺njioは同声。需sioは雨乞いをするみこ。需声の字はもとその声義をうけるものであろう。sioも、もと女巫をいう語と思われる。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報