子を棄つる藪はあれど身を棄つる藪はなし(読み)コヲスツルヤブハアレドミヲスツルヤブハナシ

デジタル大辞泉 の解説

つるやぶはあれどつるやぶはなし

困窮して子を捨てることはあっても、自分の身を捨て去ることはできない。

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精選版 日本国語大辞典 の解説

こ【子】 を 棄(す)つる藪(やぶ)はあれど身(み)を棄(す)つる藪(やぶ)はなし

  1. 困窮すれば最愛の子でも藪に捨てるけれども、自分の身を捨てることはできない。〔俳諧・毛吹草(1638)〕
    1. [初出の実例]「子捨(コヲステ)る藪(ヤブ)はあるが、身(ミ)を捨(ステ)る藪(ヤブ)はねへとやらで、たった一人女の子他所へ呉て」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)二)

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