子田上杣(読み)こたかみのそま

日本歴史地名大系 「子田上杣」の解説

子田上杣
こたかみのそま

現在の今津町・新旭しんあさひ町・朽木くつき村の山中にまたがる平安時代以前からの庄園。子田上庄ともいう。保坂ほうざか南方小高見こたかみ峰があり、この峰を中心とするとされる。治暦四年(一〇六八)三月二九日の太政官牒写(布留宮清信氏所蔵文書)などによれば、河上かわかみ庄同様藤原頼通領を経て山城宇治平等院領となったといい、嘉祥四年(八五一)立券、治暦四年不輸不入を認められた。四至は「東限公田 南限阿刀河并河上谷川 西限丹波国堺大生木山 北限若狭国堺比良山」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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