子転り(読み)こがえり

精選版 日本国語大辞典 「子転り」の意味・読み・例文・類語

こ‐がえり‥がへり【子転・子返】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 出産の時、胎児の向きが下向きに変わること。古くは、出産の時にこうなると誤認されていた。
    1. [初出の実例]「酉初歟既御子帰へり候と存也」(出典:満済准后日記‐永享四年(1432)六月八日)
    2. 「大地にどうと、たをれしが、身のてんどうに子かへりして、玉の男子を出産せし」(出典:洒落本・契情買虎之巻(1778)五)
  3. 幼いころはかわいかった子が、成長して醜くなること。
    1. [初出の実例]「かうやうの童(わらは)は年たけて後子(コ)がへりといふ事して、見にくくなる者ぞ」(出典:滑稽本・狂歌著聞集(1820)二)
  4. 年寄って、考え方や行動が子供のようになること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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