孔雀の窟(読み)こうじゃくのいわや

日本大百科全書(ニッポニカ) 「孔雀の窟」の意味・わかりやすい解説

孔雀の窟
こうじゃくのいわや

秋田県男鹿半島(おがはんとう)西海岸にある海食洞。男鹿市門前と加茂の間にあり、断崖(だんがい)の岩石の柔らかい部分が波の侵食で削られてできたもので、男鹿国定公園の一部。幅8メートル、奥行30メートル、高さ15メートル、天井からは鍾乳石(しょうにゅうせき)が垂れ、洞内には数千匹のキクガシラコウモリユビナガコウモリが生息する。戸賀から遊覧船が出るが、小舟でないと中には入れない。「孔雀ヶ窟(こうじゃくがくつ/くじゃくがくつ)」とも。

[宮崎禮次郎]

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