存覚上人一期記(読み)ぞんかくしょうにんいちごき

改訂新版 世界大百科事典 「存覚上人一期記」の意味・わかりやすい解説

存覚上人一期記 (ぞんかくしょうにんいちごき)

本願寺3代法主覚如の子存覚の,生涯の間の重要事件を記したもの。原題は,存覚が常楽台の住持だったことにちなんで《常楽台主老衲一期記(じようらくだいしゅろうのういちごき)》。現在伝わるものは,大永年間(1521-28)に本願寺8代法主蓮如の孫顕誓が抄録したものの写本。顕誓の奥書によると72歳までの記事は存覚の口述をその子綱厳が筆記したもの,その後の記事は綱厳が書き加えたものであり,原本は享禄年間(1528-32)に焼失した。鎌倉末・南北朝期の真宗教団の実態を探るうえでの重要史料。《続々群書類従》所収。
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