千里(読み)チサト

デジタル大辞泉 「千里」の意味・読み・例文・類語

ち‐さと【千里】

多く村里
「月清みよもの大空雲消えて―の秋をうづむ白雪」〈拾遺愚草・上〉
たいへん遠い道のり。せんり。
「―を行くも親心、子を忘れぬと聞くものを」〈謡・隅田川

せん‐り【千里】

1里の1000倍。転じて、きわめて遠い所。

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精選版 日本国語大辞典 「千里」の意味・読み・例文・類語

せん‐り【千里】

  1. 〘 名詞 〙 一里千倍距離。約三九三〇キロメートル。転じて、千里ほどの遠い所。遠方。千里におよぶほどの広い地域。
    1. [初出の実例]「夫王畿千里之間、誰得勝地」(出典懐風藻(751)暮春曲宴南池〈藤原宇合〉)
    2. 「都鄙参詣の良賤、千里(センリ)を遠しとせず」(出典:読本椿説弓張月(1807‐11)拾遺)
    3. [その他の文献]〔詩経‐商頌・玄鳥〕

ち‐さと【千里】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 多くの村里。あちこちの村々。
    1. [初出の実例]「月清み宮この秋をみわたせばちさとにしける氷なりけり」(出典:長秋詠藻(1178)中)
  3. 長い道のり。遠い距離。また、はるかかなたの所。せんり。
    1. [初出の実例]「はるばると千さとの程をへだててはまれの使ひもうれしかりけり」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)五)

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普及版 字通 「千里」の読み・字形・画数・意味

【千里】せんり

遥か。遠い。〔青箱雑記、七〕陳、未だ時にはず。嘗(かつ)て詩を作りて曰く、千里の好山に、雲乍(たちま)ち斂(をさ)まり 一樓のに、雨初めてると。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「千里」の解説

千里 ちり

苗村千里(なえむら-ちり)

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