普及版 字通 「孛」の読み・字形・画数・意味
孛
7画
(異体字)
9画
[字訓] ふくれる・みのる
[説文解字]
[その他]
[字形] 象形
花がおちて、実がなりかける形。(はい)は花がひらく形で、上部は花(かがく)の形、下の(八)はしべ。そのしべの根がまるみを帯びた形が孛。〔説文〕六下に「孛(ゐはい)なり」(段注本)とあり、の田の部分はその結実の形である。・孛・は、花がさき、実る過程を示す字。孛にふくれる意があり、内にひそめられた力が外にあらわれる意がある。その勢いを勃といい、勃如(ぼつじよ)・勃然という。〔論語、郷党〕「色勃如たり」を〔説文〕に引いて「孛如」に作る。
[訓義]
1. ふくれる、花の子房がふくれる、みのりはじめる。
2. みがつく、つやがでる、ひかる、かがやく。
3. ・勃と通じ、花さく、ふくれる。
4. ほうき星の光の短いもの。
[声系]
〔説文〕に孛(ぼつ)声として・勃など四字を収める。悖はの異文。悖乱(はいらん)の意があるのは、内にひそかにたくわえたものが、一時にその積鬱を暴発することがあるからであろう。
[熟語]
孛彗▶・孛孛▶・孛戻▶・孛老▶・孛轆▶・孛如▶
[下接語]
彗孛・星孛・飛孛・妖孛
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報