学を絶てば憂いなし(読み)がくをたてばうれいなし

故事成語を知る辞典 「学を絶てば憂いなし」の解説

学を絶てば憂いなし

知識が増えれば増えるほど、悩みの種も増えていくということ。

[使用例] いままでも幾度か、学ぶことを放棄しようとしたことはあった。〈略〉学を絶てば憂いなしという老子箴言を、生唾をのむように嚙みしめたことも一度や二度のことではなかった[高橋和巳*悲の器|1962]

[由来] 「老子―二〇」の冒頭のことばから。「学を絶てば憂い無し(学問するのをやめてしまえば、心配ごとはなくなる)」とは、細々とした知識を身に付けるよりも、この世界本質を理解することの方が大切だと考える、「老子」の重要な主張の表れです。

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