安ず(読み)あんず

精選版 日本国語大辞典 「安ず」の意味・読み・例文・類語

あん‐・ず【安】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 安置する。
    1. [初出の実例]「如金玉求得二粒、即奉絹了奉将向、只今安彼御辛樻上」(出典:春記‐長元元年(1028)九月一〇日)
    2. 「翌日(つぎのひ)より兼員此の剣を平野の社の神殿に安(アン)じ」(出典:太平記(14C後)二五)
  3. 心を不安や心配のないようにする。気持をやすらかにする。
    1. [初出の実例]「いまだ安(アン)(〈注〉ヤスカラ)せざるものをは安(アン)(〈注〉ヤスカラ)せしむ」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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