安出村
やすいでむら
[現在地名]村松町安出
白山から流れる滝谷川の扇状地の扇端にある。北は中島村、西は新屋村。永正一一年(一五一四)一二月二三日の長尾為景判物(上杉家文書)によると、大窪鶴寿に対し「蒲原郡菅名庄長井保安出条、上野新左衛門尉跡内拾五人壱分」を宛行っている。この頃の集落は東方約二キロほどの字長沢にあったと伝える(中蒲原郡誌)。現地籍内にも柄木戸・馬かくし場など城館にかかわる地字が残る。近世を通じて村松藩領別所組に属する。正保国絵図に村名がみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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