安奉鉄道(読み)あんぽうてつどう(その他表記)An-feng tie-dao; An-fêng t`ieh-tao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「安奉鉄道」の意味・わかりやすい解説

安奉鉄道
あんぽうてつどう
An-feng tie-dao; An-fêng t`ieh-tao

中国,奉天 (瀋陽) と安東 (丹東) とを結ぶ全長 258kmの鉄道。南満州鉄道株式会社により建設され,2年3ヵ月の年月と総工費 2500万円を費やし,宣統3 (1911) 年8月 (太陽暦 10月) 全線開通した。日露戦争中,安東-奉天間には狭軌の軍需品輸送用鉄道が敷設されたが,満州進出をはかる日本政府はイギリスと協力し,清朝に広軌改築の改良工事を強引に認めさせた。さらに 1915年5月 25日の南満州および東部内蒙古に関する日中協定により管理期限を 99ヵ年に延長し,日本の中国への帝国主義的侵略の推進に大きな役割を果した。現在は瀋丹鉄道と呼ばれている。

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