全線(読み)ゼンセン

精選版 日本国語大辞典 「全線」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐せん【全線】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 線路の全体。列車電車などのすべての線路。
    1. [初出の実例]「目黒停車場(ステーション)堀割は全線を通じて最も大規模難工事であった」(出典駅夫日記(1907)〈白柳秀湖一九)
  3. 戦線の全体。すべての戦線。
    1. [初出の実例]「奮戦苦闘したる露軍は全線(ゼンセン)に亙りて退却を始めた」(出典:銃後(1913)〈桜井忠温〉一三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の全線の言及

【エイゼンシテイン】より

…しかし,グレゴリー・アレクサンドロフと共同で監督した革命10周年記念映画《十月》(1927)は,製作中にトロツキー解任などの政変があって一部修正を強いられ,公開が遅れる。中断していた農業の社会主義化を描く《全線》も完成したものの,スターリンの批判によって公式の農業政策をとり入れたものに改変を命じられ,《古きものと新しきもの》と改題されて29年にようやく公開の運びとなる。その年エイゼンシテインはティッセとアレクサンドロフを伴ってヨーロッパへ出発し,世界映画史に特記されるローザンヌの〈国際アバンギャルド映画会議〉に出席。…

※「全線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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