安田理貴子(読み)ヤスダ リキコ

20世紀日本人名事典 「安田理貴子」の解説

安田 理貴子
ヤスダ リキコ

大正・昭和期の社会運動家



生年
明治42(1909)年

没年
昭和62(1987)年7月5日

出身地
三重県伊勢市

本名
安田 里き

主な受賞名〔年〕
厚生大臣賞〔昭和38年〕,日本奉仕会賞〔昭和38年〕

経歴
キリスト教社会運動家・賀川豊彦もとで社会運動を展開。16歳の時に思想犯として投獄され、青春時代獄中で過ごした。昭和29年、全国麻薬防止協会を設立、ヒロポン追放を全国に呼び掛けた。全国の教護院児童福祉図書文庫を作るなど、不遇の子らへの奉仕を続け、38年、厚生大臣賞と日本奉仕会賞を受けた。自宅は「青雲荘」と呼ばれ、教護院の児童や障害児など恵まれない子らの憩いの場として、私財を投じて建設した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安田理貴子」の解説

安田理貴子 やすだ-りきこ

1909-1987 大正-昭和時代の社会運動家。
明治42年生まれ。賀川豊彦のもとで活動し,16歳のとき思想犯として投獄される。昭和29年全国麻薬防止協会を設立。児童福祉図書文庫を設置し,私財を投じて障害児などのために青雲荘をつくるなど,キリスト教精神にもとづき不遇の子らに奉仕した。昭和62年7月5日死去。78歳。三重県出身。本名は里き。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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