定番商品(読み)ていばんしょうひん(その他表記)regular assortment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「定番商品」の意味・わかりやすい解説

定番商品
ていばんしょうひん
regular assortment

流行に左右されず,安定した需要をもつ商品のこと。商品番号が一定しているところから,おもにファッション業界で用いられてきた用語であるが,今日では小売業一般に用いられる。消費需要の細分化や高級化などを背景として同一商品市場に数多くの商品が投じられ,商品サイクルも短縮化される傾向にあるなかで,常に一定以上の売上げを記録し続ける定番商品は限られている。しかし一方ではこのような定番商品が売上げ額の大半を占めることも珍しくなく,経営者にとってはそれに続く定番商品の開発課題となっている。定番商品の存在は,多様化する消費者嗜好にもある程度の同質性があることを示すと同時に,消費者のもつ高い商品評価能力をも示している。

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