実存範疇(読み)じつぞんはんちゅう(その他表記)Existenzial

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「実存範疇」の意味・わかりやすい解説

実存範疇
じつぞんはんちゅう
Existenzial

伝統的哲学の基本概念である「範疇」は本来,現存在 (人間存在) には適用されえないものであるとする範疇論的批判から,ハイデガーは,現存在の存在論的構造連関のうち実存分析論的に了解されうる諸規定を「実存範疇」として区別する。実存範疇を取出そうとする了解もそれに従って「実存的」なそれと区別されて「実存論的」了解と呼ばれるが,このような基礎的存在論展開が『存在と時間』の主題でもあった。

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