客分(読み)きゃくぶん

精選版 日本国語大辞典 「客分」の意味・読み・例文・類語

きゃく‐ぶん【客分】

〘名〙
① まったくの家臣雇い人などでもなく、家族でもない人を、客の身分として扱うこと。また、その扱いの人。
浄瑠璃吉野忠信(1697頃)二「うはべ斗を客ぶんにてとどめ申せし謀(はか)りこと」
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉下「今こそ恁(かう)して聟の家の客分(キャクブン)になって何不足無く暮してゐるのも」
内祝言だけはしたものの、年が若かったり、年回りが悪かったりという理由で、表むきは客としておく嫁。客。
※雑俳・柳多留‐初(1765)「客分といはるる女立のまま」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「客分」の意味・読み・例文・類語

きゃく‐ぶん【客分】

客として扱うこと。また、その扱いを受ける人。「客分としての待遇

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

オスプレイ

固定翼機でありながら、垂直に離着陸できるアメリカ軍の主力輸送機V-22の愛称。主翼両端についたローターとエンジン部を、水平方向から垂直方向に動かすことで、ヘリコプターのような垂直離着陸やホバリング機能...

オスプレイの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android