改訂新版 世界大百科事典 「宣胤卿記」の意味・わかりやすい解説 宣胤卿記 (のぶたねきょうき) 室町中期の公家中御門(なかみかど)宣胤の日記。1480年(文明12)から1517年(永正14)に至る日次記(ひなみき)と,八朔贈答(はつさくぞうとう),渡(摂関家渡領)方南曹(勧学院)方(わたりかたなんそうかた),貢馬伝奏等引付などの写本が現存しているが,日次記は欠失部分が多い。異称は《愚記》《虫記》。宣胤は1488年(長享2)権大納言に昇り,公家社会の中枢に位置し,自身,書道・歌道に長じており,ために宮廷・公家の生活・文化に関する重要記事が多い。《史料大成》所収。執筆者:小泉 宜右 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by