室生寺 五重塔

山川 日本史小辞典 改訂新版 「室生寺 五重塔」の解説

室生寺 五重塔
むろうじごじゅうのとう

室生寺創立期の建築で,奈良末期もしくは平安初期の建築と推定される小規模な塔。初重平面に対して背が高く,各重の逓減率が小さいために全体に細長い比例をもつが,屋根勾配をゆるくして均整をとっている。現在は檜皮葺(ひわだぶき)だが,建築当初は流し板葺だったと推定される。相輪に水煙を用いず受花つきの宝瓶をすえ,八角天蓋を造るのは珍しい。1998年(平成10)台風による倒木で破損したが,2000年に修復された。高さ16.1m。国宝

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android