水煙(読み)スイエン

  • みずけぶり みづ‥
  • みずけむり〔みづ〕
  • 水煙/水×烟

デジタル大辞泉の解説

みずけむり。
塔の九輪(くりん)の上にある火炎状の装飾金具。火事連想を避け、同時に水難をおさえる意味もこめて名づけたといわれる。
中国で、タバコをのむときに使った道具。を水に通してのむ。水ギセル。
水面に立ちのぼる霧。「湖面に水煙が立ちこめる」
水が細かく飛び散って煙のように見えるしぶき。飛沫(ひまつ)。すいえん。「滝つぼから水煙が立つ」

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百科事典マイペディアの解説

九輪の上につける飾り。実際は火炎をかたどったものだが,火を避けるという意味で工匠がこう呼んだものといわれる。天人の舞い降りる姿を表した薬師寺の水煙は有名。
→関連項目相輪

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「みずけむり」とも)
① 水面にたちこめる霧。水蒸気。水気。
※俳諧・毛吹草(1638)五「沢辺でも芹やきするか水烟(ケフリ)〈作者不知〉」
② 水が四方に細かくとび散って煙のようにみえるもの。
※狂歌・銀葉夷歌集(1679)九「水けふりたえず立しは此山の神にたむけか常香の滝」

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世界大百科事典内の水煙の言及

【相輪】より

…下から方台状の露盤(ろばん),倒椀形の伏(覆)鉢(ふくばち),ついで請(受)花(うけばな)と重ね,柱となる刹管(さつかん)を立てて宝輪を九つとりつける(九輪)。さらに上に,透彫の水煙(すいえん)4枚を放射状に配し,その上に竜車(りゆうしや),最上端部に宝珠(ほうしゆ)をおく。日本の相輪の全長は,塔総高の3分の1から4分の1を占める長大なものが多い。…

※「水煙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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