宮坂村(読み)みやさかむら

日本歴史地名大系 「宮坂村」の解説

宮坂村
みやさかむら

[現在地名]内灘町宮坂

河北潟の中央部付近、河北潟と日本海の間に挟まれ、砂丘を背に潟縁辺に位置する。南は大根布おおねぶ村、北は荒屋あらや村。天正一一年(一五八三)四月日の羽柴秀吉禁制(「菅君雑録」加越能文庫、小浜神社文書は一部火損)に「賀州石川郡」として「おまへさか」とあり、古くは御前坂と称したようである。その後、御宮坂村と称したようで、慶長六年(一六〇一)一二月、前田利長が石川・河北両郡一六ヵ村の浜方地子を免除したなかに「おみや坂村」とあり(加賀藩史料)、さらに宮坂村と改められた。元和三年(一六一七)に宮坂村と改めるよう命じられたとも、明暦二年(一六五六)の村御印交付の際に宮坂村と改めたともいうが(「加越能御絵図覚書五」加越能文庫)、寛文八年(一六六八)の河北郡浜方十六ヶ村与分状(内灘町史)には御宮坂村とあり、同一〇年の村御印には宮坂村とあるから、同年の村御印交付の際に改められたようである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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