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権現 ごんげん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

権現
ごんげん

日本における神仏の称号の一つ。仏や菩薩が衆生を救い導くために地上に姿を現すというヒンドゥー教権化の信仰が,日本の本地垂迹説に合体し,日本固有の神々を権現と呼んで仏の性格をもたせることになったもの。

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デジタル大辞泉の解説

ごん‐げん【権現】

仏・菩薩(ぼさつ)が人々を救うため、仮の姿をとって現れること。
仏・菩薩の垂迹(すいじゃく)として化身して現れた日本の神。本地垂迹説による。熊野権現金毘羅(こんぴら)権現などの類。
仏・菩薩にならって称した神号。東照大権現(徳川家康)の類。

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百科事典マイペディアの解説

権現【ごんげん】

日本の神号の一つ。もと仏教で権(かり)の姿をいったもの。神仏習合が進み,本地垂迹(ほんじすいじゃく)思想が起こると,神々は仏・菩薩の権化(ごんげ)であるとされ,11世紀初頭から神号となった。

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世界大百科事典 第2版の解説

ごんげん【権現】

仏菩薩が権(かり)に神祇となって現れること。本来は永遠にして理想的な仏陀がかりに歴史的現実的釈迦に化身して現れたと説く仏教用語に発し,これを仏尊と神祇の関係に転用し,日本の本地垂迹(ほんじすいじやく)説を成立せしめる根本理念となった。937年(承平7)九州の筥崎八幡宮法華経安置の多宝塔を建てる際に大宰府から出された文書中,八幡神を権現と称する文句があり,ついで1004年(寛弘1)大江匡衡が尾張の熱田神宮に捧げた願文に熱田権現の垂迹という言葉を用い,そのころ藤原道長も吉野の金峰山(きんぷせん)に奉納した経筒に蔵王(ざおう)権現の銘をつけた。

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大辞林 第三版の解説

ごんげん【権現】

〘仏〙 仏が衆生を救うために、神・人など仮の姿をもってこの世に現れること。また、その現れたもの。権化。
特に神道しんとうの本地垂迹説において、仏が衆生を救うために日本の神の姿となって現れたとする考え。また、その現れた神。熊野権現・春日権現など。
○ 江戸時代、徳川家康の尊称。 → 東照大権現

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

権現
ごんげん

仏・菩薩(ぼさつ)が衆生(しゅじょう)を救うために仮(かり)(権)の姿をとって現れること。また、その現れた姿をいう。権化(ごんげ)、応現(おうげん)、示現(じげん)、化現(けげん)などともいう。本来、仏教で用いられたことばであるが、平安時代になると、権現は、わが国の諸神と結び付き、日本の神々を仏・菩薩が衆生を済度(さいど)するために仮に現れた姿であると考えるようになり、諸神を権現号でよぶようになった。春日(かすが)権現、山王(さんのう)権現、三島(みしま)権現、熊野(くまの)権現などの類であるが、このような権現号も1868年(慶応4)3月の神仏分離によって廃止された。[三橋 健]

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世界大百科事典内の権現の言及

【権化】より

…またチベットのラマ教では,ダライ・ラマは観音の,パンチェン・ラマは阿弥陀仏の転身とされる。日本では権化,権現,権者(ごんざ),応現,化現,示現はほぼ同じ意味で用いられる。民族信仰の諸神格と仏教の信仰対象とを結びつけ調和させようとする本地垂迹(ほんじすいじやく)説でしばしば用いられ,たとえば天照大神はその本地とされる大日如来の垂迹した権化とされているのである。…

【獅子頭】より

…近世以後では,地方の町村や社寺に伝わる各種の獅子舞に用いられる獅子頭がたくさん見られ,それらは多様に変化していることが知られる。東北地方に伝わるいわゆる〈権現さま〉もその一つで,岩手県黒森神社には鎌倉から明治時代にいたる十数頭の遺品が一括してのこっており,その間の変貌を知ることができる。【田辺 三郎助】。…

【獅子舞】より

…また数人から十数人という大獅子もある(静岡県掛川市)。東北の早池峰(はやちね)神楽などの山伏系神楽では独特の形の獅子頭を権現と崇(あが)め,祈年(としごい)や火伏せの祈禱として舞わせる。しかし尻尾役は胴幌の外に出て幌の端を持つにすぎず,時に太神楽の獅子舞に見られるような動物擬態的演技はない。…

【影向】より

…神または仏が現れること,また神仏が一時応現すること。この場合,神仏が仮の姿となって,この世に現れることを権現という。また姿を見せずに現れることもいう。…

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