精選版 日本国語大辞典 「権現」の意味・読み・例文・類語
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仏・菩薩(ぼさつ)が衆生(しゅじょう)を救うために仮(かり)(権)の姿をとって現れること。また、その現れた姿をいう。権化(ごんげ)、応現(おうげん)、示現(じげん)、化現(けげん)などともいう。本来、仏教で用いられたことばであるが、平安時代になると、権現は、わが国の諸神と結び付き、日本の神々を仏・菩薩が衆生を済度(さいど)するために仮に現れた姿であると考えるようになり、諸神を権現号でよぶようになった。春日(かすが)権現、山王(さんのう)権現、三島(みしま)権現、熊野(くまの)権現などの類であるが、このような権現号も1868年(慶応4)3月の神仏分離によって廃止された。
[三橋 健]
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神の尊号で,仏菩薩(ぶつぼさつ)が衆生(しゅじょう)を救うために人や神の姿に変えて世に現れることを意味し,応現(おうげん)・示現(じげん)・化現(けげん)・権化(ごんげ)ともいう。仏教伝来以降,仏菩薩がかりに日本の神になって現れるとする本地垂迹(ほんじすいじゃく)説が広まり,多くの神々にこの尊号が与えられた。熊野権現・白山権現・蔵王権現など修験者によって開かれた山に祭られる神々には,この尊号がつけられた。人につけられた例として徳川家康の東照大権現がある。
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…またチベットのラマ教では,ダライ・ラマは観音の,パンチェン・ラマは阿弥陀仏の転身とされる。日本では権化,権現,権者(ごんざ),応現,化現,示現はほぼ同じ意味で用いられる。民族信仰の諸神格と仏教の信仰対象とを結びつけ調和させようとする本地垂迹(ほんじすいじやく)説でしばしば用いられ,たとえば天照大神はその本地とされる大日如来の垂迹した権化とされているのである。…
…近世以後では,地方の町村や社寺に伝わる各種の獅子舞に用いられる獅子頭がたくさん見られ,それらは多様に変化していることが知られる。東北地方に伝わるいわゆる〈権現さま〉もその一つで,岩手県黒森神社には鎌倉から明治時代にいたる十数頭の遺品が一括してのこっており,その間の変貌を知ることができる。【田辺 三郎助】。…
…また数人から十数人という大獅子もある(静岡県掛川市)。東北の早池峰(はやちね)神楽などの山伏系神楽では独特の形の獅子頭を権現と崇(あが)め,祈年(としごい)や火伏せの祈禱として舞わせる。しかし尻尾役は胴幌の外に出て幌の端を持つにすぎず,時に太神楽の獅子舞に見られるような動物擬態的演技はない。…
…神または仏が現れること,また神仏が一時応現すること。この場合,神仏が仮の姿となって,この世に現れることを権現という。また姿を見せずに現れることもいう。…
※「権現」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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