寂しむ(読み)サビシム

デジタル大辞泉 「寂しむ」の意味・読み・例文・類語

さびし・む【寂しむ/×淋しむ】

形容詞「さびし」の動詞化
[動マ五(四)]寂しがる。寂しく思う。
「もっと自由な傲慢を―・みたいためだと」〈康成禽獣
[動マ下二]寂しがらせる。寂しいと思わせる。
「去ればとて―・め奉るべからず」〈盛衰記・三九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「寂しむ」の意味・読み・例文・類語

さびし‐・む【寂・淋】

  1. ( 形容詞「さびし」の動詞化 )
  2. [ 1 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 さびしがらせる。さびしく思わせる。
    1. [初出の実例]「去(され)ばとて寂(サビ)しめ奉るべからず」(出典:参考源平盛衰記(1689)三九)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行五(四) 〙 さびしがる。さびしく思う。
    1. [初出の実例]「動物相手に暮すのは、もっと自由な傲慢を寂しみたいためだと、彼は紅雀を飼ふのを止した」(出典:禽獣(1933)〈川端康成〉)

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