寄添(読み)よりそい

精選版 日本国語大辞典 「寄添」の意味・読み・例文・類語

より‐そい ‥そひ【寄添】

〘名〙
① 寄り添うこと。そばへ寄りつくこと。
仮名草子・悔草(1647)下「よそへもゆかじ、我方へもよばし、無心もいはじと。よしあしえらひては、人のよりそひ、うとし」
② 愛らしさ。愛敬
浄瑠璃・呼子鳥小栗実記(1773)中「惣領息子は若ふても寄り添のないねぢけ者」

より‐そ・う ‥そふ【寄添】

[1] 〘自ワ五(ハ四)〙 からだをすり合わせるように、そばへ寄る。すぐ近くに寄る。寄りつく。
讚岐典侍(1108頃)上「御障子と、臥させ給へるとにつめられて、よりそひ参らせて」
[2] 〘他ハ下二〙 ⇒よりそえる(寄添)

より‐そ・える ‥そへる【寄添】

〘他ハ下一〙 よりそ・ふ 〘他ハ下二〙 からだがすり合うほどに、そばへ寄せる。すぐ近くに寄せる。互いにくっつくように並べる。
悪魔(1903)〈国木田独歩〉五「二人は肩の磨れ合ふまでに身を寄(ヨ)り添(ソ)へて歩く」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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