寄生振動(読み)きせいしんどう(英語表記)parasitic oscillation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寄生振動」の意味・わかりやすい解説

寄生振動
きせいしんどう
parasitic oscillation

無線通信機発振器増幅器などの電子回路で,主振動回路以外の部分に正常な周波数と無関係な周波数で発生する振動をいう。これが発生すると,正常な通信妨害を与えたり,回路に異常な電圧が発生して過熱したり,回路部品が破損したりすることがある。寄生振動は回路部品の配置が適切でない場合に浮遊容量により出力が入力側に帰還して発生することが多い。周波数の高い回路でよく起る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android