富士額(読み)フジビタイ

精選版 日本国語大辞典 「富士額」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐びたい‥びたひ【富士額】

  1. 〘 名詞 〙 女性の額の髪の生え際が、富士山の頂の形に似ているもの。美しい生え際とされた。
    1. [初出の実例]「アノまん中のふじびてへが」(出典:洒落本・傾城買杓子規(1804)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の富士額の言及

【ひたい(額)】より

…こうした際化粧の結果,大額,小額,生え際の丸い丸額,素焼の火灯のように上が狭く下が広い火灯額,すりあげ額などができあがる。火灯額は富士額のことで,さらに髪際点が岬状に下がって雁の飛ぶ姿に似たのを雁額(かりがねびたい)と言う。英語でone pointと称される雁は西欧の人々に注目され,日本人や中国人の特徴と思われたが,王朝物語絵巻などや能面には雁はない。…

※「富士額」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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