富士颪(読み)ふじおろし

精選版 日本国語大辞典 「富士颪」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐おろし【富士颪・不二颪】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 富士山から吹きおろす風。
    1. [初出の実例]「誠の富士おろしに絶えずもまれて、すそ野の桜四方へぱっとちる」(出典:光悦本謡曲・富士太鼓(1595頃))
  3. 富士山の形に似せた大編笠。富士笠。
    1. [初出の実例]「富士おろしと云大あみ笠をぬげば」(出典:浮世草子・男色大鑑(1687)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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