寒けし(読み)サムケシ

デジタル大辞泉 「寒けし」の意味・読み・例文・類語

さむけ・し【寒けし】

[形ク]寒々としている。
「月の、―・く澄める二十日あまりの空こそ」〈徒然・一九〉
[補説]「寒し」のク語法「寒けく」を、「のどけし」などケシ型形容詞の連用形と誤認してつくられた語。

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精選版 日本国語大辞典 「寒けし」の意味・読み・例文・類語

さむけ・し【寒】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 寒そうである。さむざむとしている。
    1. [初出の実例]「あしひきの山下風もさむけきに今宵もまたやわがひとり寝ん〈よみ人しらず〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)恋三・七七七)
    2. 「さむけく澄める廿日あまりの空こそ心ぼそきものなれ」(出典:徒然草(1331頃)一九)

寒けしの派生語

さむけ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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