寛政力士伝(読み)かんせいりきしでん

改訂新版 世界大百科事典 「寛政力士伝」の意味・わかりやすい解説

寛政力士伝 (かんせいりきしでん)

講談。4代横綱谷風とその弟子雷電および小野川の3名の力士を中心に,佐野山の孝心稲川の義俠などを描く。なかでも谷風の七善根,雷電の封じ手,小野川雷電遺恨相撲などがおもしろい。小田原の仇討相撲は一席物として今日でもよく演じられる。これを語って有名な真竜斎貞水(しんりゆうさいていすい)(のちに早川貞水,1917没)は国技館木戸御免であったし,貞鏡時代の1896年に《寛政力士伝》を刊行した。
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