寛永改駿河国高附帳富士駿東(読み)かんえいあらためするがのくにたかづけちようふじすんとう

日本歴史地名大系 の解説

寛永改駿河国高附帳富士駿東(寛永改高附帳)
かんえいあらためするがのくにたかづけちようふじすんとう

一冊

成立 慶安年間と推定

写本 長谷川家

解説 富士郡駿東郡の村高および田方・畠方・除地高の内訳を記した高付帳で、山林種別、水損・旱損付記があるが、各村の領主名は記されていない。帳末に駿河国の惣高・領主ごとの領知高がまとめられている。惣高は一九万一千三一五石余、永高八四七貫余・金高二八両余。帳末に慶安二年駿府城番となり庵原郡内で一千石を加増された井戸直広の名がみえることから、慶安二年以後に作成されたとみられる。駿河国の正保郷帳は確認されていないので、一七世紀中葉の駿河国支配の様相を知るうえで貴重。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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