寝物(読み)ねかしもの

精選版 日本国語大辞典 「寝物」の意味・読み・例文・類語

ねかし‐もの【寝物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 使わないでしまっておくもの。活用しないで置いておくもの。用のないもの。
    1. [初出の実例]「関守も膳から下はねかしもの」(出典:俳諧・吾妻錦(1769))
  3. 売れゆきが悪いため手もとに置いてある商品。ねせもの。
    1. [初出の実例]「道具屋に釈迦の掛ぢの寐かし物」(出典:雑俳・柳多留‐八七(1825))

ねせ‐もの【寝物】

  1. 〘 名詞 〙ねかしもの(寝物)
    1. [初出の実例]「ねせものを売って身代起き上がり」(出典:雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android