精選版 日本国語大辞典「関守」の解説
せき‐もり【関守】
〘名〙
※万葉(8C後)四・五四五「わが背子が跡踏み求め追ひゆかば紀の関守い留めてむかも」
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)尿前の関「此路、旅人稀なる所なれば、関守にあやしめられて、漸として関をこす」
② (物を通したり通さなかったりするところからか) 笊籬(いかき)、笊(ざる)をいう女房詞。
※女重宝記(元祿五年)(1692)一「いかきは せきもり」
③ 江戸時代、江戸吉原の大門の四郎兵衛のこと。
※雑俳・柳多留‐三三(1806)「関守は手の有る鳥と気がつかず」
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