寝返(読み)ねがえる

精選版 日本国語大辞典 「寝返」の意味・読み・例文・類語

ね‐がえ・る ‥がへる【寝返】

〘自ラ五(四)〙 (「ねかえる」とも)
① =ねがえり(寝返)を打つ①〔日葡辞書(1603‐04)〕
※雑俳・末摘花(1776‐1801)四「寐かへると又したくなる中納言
※鮫(1963)〈真継伸彦〉三「西軍に寝がえって弟君の幸千代殿と手をむすび」

ね‐がえり ‥がへり【寝返】

〘名〙
① 寝たまま、からだの向きをかえること。
※波形本狂言・六人僧(室町末‐近世初)「水のつゆを耳へ入れると寐かへりをする物でござる」
約束を破ること。また、味方に背いて敵につくこと。内通して敵に回ること。
滑稽本和合人(1823‐44)三「扨(さて)はあの畜生に寝返(ネガヘリ)だな」

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