普及版 字通 「寤」の読み・字形・画数・意味
寤
14画
[字訓] さめる・さとる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は吾(ご)。吾に悟・晤の意がある。〔説文〕七下に「寐覺(びかく)して信(言)るを寤と曰ふ。の省に從ひ、吾聲」とする。は(夢)の別体。寢(寝)・寐と同構に従う字で、牀に臥する意である。〔説文〕はまた「一に曰く、晝見て夜(ゆめみ)るなり」とし、〔周礼、春官、占夢〕の「六」のうちの「寤」にあてて解する。夢を脱することを寤というとするものであろう。
[訓義]
1. さめる、めざめる、ゆめよりさめる。
2. さとる、悟と通じ、心にさとる。
3. と通じ、さからう、さかさま。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕寤 サトル・サム
[語系]
寤・悟ngaは同声。忤・・ngaも同声。迷妄にさからい、それよりさめるという意がある。
[熟語]
寤歌▶・寤懐▶・寤覚▶・寤言▶・寤語▶・寤合▶・寤思▶・寤生▶・寤然▶・寤想▶・寤▶・寤寐▶
[下接語]
改寤・開寤・覚寤・夙寤・醒寤・発寤・寐寤・燎寤
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報