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周礼 しゅうらい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

周礼
しゅうらい

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周礼
しゅうれい

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周礼
しゅらい
Zhou-li

中国の十三経の一つ。『周官』ともいう。6編。成立年未詳。古くは,周公旦 (前 12世紀) が周王国の太平を築いた制度を記録したものと信じられていたが,実際は,前漢末期に古伝承を集めて編纂されたらしい。戦国時代末期にその主要部分ができていたという説もある。王のもとに天官冢宰 (宮廷) ,地官司徒 (教育) ,春官宗伯 (祭祀) ,夏官司馬 (軍事) ,秋官司寇 (裁判) ,冬官司空 (工事) の6官庁に分け,それぞれの官吏の数,分職の内容を記している。ただし冬官は亡失したとして『考工記』で補っている。儒教の政治理念を制度化したもので,王国の制度制定の参考とされた。前漢末の王莽 (おうもう) が重視したことでも有名である。

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百科事典マイペディアの解説

周礼【しゅらい】

中国,最古の書の一つ。《周官》とも。《礼記》《儀礼》とあわせ〈三礼〉ともいう。周公(公旦)の撰と伝え,周代の行政制度を記述。秦の焚書(ふんしょ)にあったが,漢代に5編が発見され,《考工記》を補って6編とした。
→関連項目宗教法青銅器六経

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅらい【周礼 Zhōu lǐ】

古くは《周官》ともいった。中国古代の礼書,三礼の一つ。西周王朝の行政組織を記述したものとされ,天官大宰,地官大司徒,春官大宗伯,夏官大司馬,秋官大司寇(だいしこう),冬官大司空の6人の長官に統帥される役人たちの職務が規定されている。これら六つの官は,理念的にはそれぞれ60の官職から成り,合計360という職務は1年の日数に対応するのだとされる。ただ冬官大司空の篇は古く失われ,漢代に替りに〈考工記〉が補われた。

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大辞林 第三版の解説

しゅうれい【周礼】

しゅらい【周礼】

儒家の経典の一。六編。三礼の一。周公旦が制定した礼制を記録したものと伝えられるが、実際の成立は前漢の頃か。統一天下の理想的官制を、天官・地官・春官・夏官・秋官・冬官の六つに分類された三百余の官名について詳細に述べる。冬官一編は失われ、「考工記」を以て補った。秦以前の篆書てんしよで書かれていたので、古文学派に重視され、今文学派からは、攻撃された。しゅうれい。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

周礼
しゅらい

儒教経典。『儀礼(ぎらい)』『礼記(らいき)』とあわせて三礼(さんらい)とよぶ。原名は『周官(しゅうかん)』。前漢の武帝(ぶてい)期(前2世紀)に発見されたという。周公が周王国の官制を記した書として、劉(りゅうきん)はじめ古文学派に尊奉され、今文(きんぶん)学派の排斥にもかかわらず、後漢(ごかん)の鄭玄(じょうげん)の『周礼注』の盛行により、礼学上の権威を獲得した。ときに、現実の政治制度に一定の影響を与えた(新(しん)や北周など)。内容は、天地春夏秋冬の6部に分かれ、宮廷や財産関係の天官62種、地方行政や物産関係の地官76種、礼楽卜祝(ぼくしゅく)関係の春官69種、軍事や封建関係の夏官66種、司法や外交関係の秋官66種について、その員数と職務を詳述する。冬官は当初より欠け、工人の職務30種を記す『考工記』をもって補われている。『周礼』は、戦国以降に著述された理想上の職官書であるが、春秋戦国期の現実内容を反映する部分も多い。鄭玄の『周礼注』に基づき、唐の賈公彦(かこうげん)が『周礼注疏(ちゅうそ)』(『十三経(じゅうさんぎょう)注疏』の一つ)を著し、清(しん)末の孫詒譲(そんいじょう)は清朝考証学の成果を大成して『周礼正義』を著した。[高橋忠彦]
『原田種成校閲、本田二郎著『周礼通釈』上下(1977、79・秀英出版)』

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世界大百科事典内の周礼の言及

【三礼】より

…中国の礼に関する3種の古典,《周礼(しゆらい)》《儀礼(ぎらい)》《礼記(らいき)》の総称。《周礼》は《周官》ともいい,理想の官制をしるした行政法典。…

【葬制】より

他界【内堀 基光】
【中国】

[葬礼]
 中国は,礼の国と言われるほどに各種の儀礼が発達しているが,その中でも死者に対する葬礼は細微な点に及んで複雑である。それは,危篤が確認されたときから始まり,儒家の経典である《儀礼(ぎらい)》《礼記(らいき)》《周礼(しゆらい)》の三礼(さんらい)に基づいて進められる。賓客の来訪に備えて家を清掃し,病人を北牖(まど)の下に頭を東にして寝かせる。…

※「周礼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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