審美学(読み)シンビガク

デジタル大辞泉 「審美学」の意味・読み・例文・類語

しんび‐がく【審美学】

美学」の旧称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「審美学」の意味・読み・例文・類語

しんび‐がく【審美学】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] aesthetics [ドイツ語] Ästhetik の訳語 ) 美や芸術本質原理、形式を究める学問。現在の美学に当たる。
    1. [初出の実例]「コロンビヤ」(出典:西洋学校軌範(1870)〈小幡甚三郎訳〉)
    2. 「審美学は観相を以て仮象に代ること能はず」(出典:審美論(1892‐93)〈森鴎外〉六)

審美学の語誌

( 1 )西周はドイツ語 Ästhetik に対して「善美学」「佳趣論」「美妙学」などの訳語を試みたが、いずれも一般化しなかった。
( 2 )この語は、森鴎外が明治二〇年代から多用したことによって広まったと考えられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android