寺侍(読み)テラザムライ

デジタル大辞泉 「寺侍」の意味・読み・例文・類語

てら‐ざむらい〔‐ざむらひ〕【寺侍】

江戸時代、門跡寺院など格式の高い寺に仕えた武士

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精選版 日本国語大辞典 「寺侍」の意味・読み・例文・類語

てら‐ざむらい‥ざむらひ【寺侍】

  1. 〘 名詞 〙 格式の高い宮門跡(みやもんぜき)摂家門跡などの寺院に付属して警衛にあたったり、事務をとったりした武士。
    1. [初出の実例]「かち冠にて寺侍之役云々」(出典:春日社記録‐中臣祐賢記・文永二年(1265)一〇月一四日)

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世界大百科事典(旧版)内の寺侍の言及

【侍】より

…また江戸時代に一般的に使われた侍という用語には,儒教思想の士と重なった農工商に対する治者階級の意味が強まるが,法制上の用語としては,幕府では御目見(おめみえ)以上の旗本,諸藩では中小姓以上に侍を限定しており,徒(かち)・中間(ちゆうげん)などの下級武士とは峻別されていた。 なお,中世には高貴な出自の僧侶につかえた僧形の侍者を〈侍法師〉とよんだが,この侍の用語には,格式の高い寺院につかえる武士を〈寺侍〉とよんだ江戸時代の用語と違った,古代的な特徴が認められる。【福田 豊彦】。…

※「寺侍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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