寺前村
てらまえむら
[現在地名]大河内町寺前
市川と支流小田原川の合流点に位置する。東は鍛冶屋村、南は比延村・上岩村、西は高朝田村、北は小田原村など。最明寺の山麓に展開する村であるところから寺前と称したとの伝承があり(「最明寺縁起」同寺蔵)、同寺北裏には城山(四九七メートル)がある。慶長国絵図に村名がみえ、村の北西に木谷の地名がみえる。寛永一七年(一六四〇)山崎藩主であった池田輝澄(池田輝政の四男)は、領知を没収されて因幡鹿野(現鳥取県鹿野町)に移され、堪忍分として神崎郡・印南郡のうち一万石を与えられた(「池田氏系図」池田家文庫)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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