寺野廃寺(読み)てらのはいじ

日本歴史地名大系 「寺野廃寺」の解説

寺野廃寺
てらのはいじ

[現在地名]津島市寺野町 瓦土

三宅みやけ川が日光につこう川に流れ込む合流点から東へ二・五キロの島畑状の自然堤防上にあって、耕地整理の際、軒丸瓦が出土した。

津島市立図書館蔵の瓦の瓦当文様は、外縁に鋸歯文がめぐる複弁六弁蓮華文瓦で、奈良時代前期の藤原宮跡などにみられる彫りの深い類であるが、外区に珠文帯がなく内区が狭いことや、蓮弁表現の平面的な点でやや地方的といわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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