寿域(読み)じゅいき

精選版 日本国語大辞典 「寿域」の意味・読み・例文・類語

じゅ‐いき‥ヰキ【寿域】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よく治まった世。仁寿の域。
    1. [初出の実例]「ワレ モ ヲノヲノ モロトモニ、フタイ ノ juiqi(ジュイキ) ニ イタリタテマツル ヤウニ」(出典サントスの御作業の内抜書(1591)二)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐上韋左相詩〕
  3. 長寿の境。
    1. [初出の実例]「明王開寿域、不老自蒼天」(出典:菅家文草(900頃)一・九日侍宴、同賦天錫難老)
    2. 「此国最も寿域(ジュイキ)にして土人間(まま)百歳に至る」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉二編)
    3. [その他の文献]〔大唐西域記‐巻十二・瞿薩旦那国記賛〕
  4. 生存中につくっておく墓。寿蔵。寿陵。〔温庭筠‐鴻臚寺有開元中錫宴堂桜台池沼雅為勝絶荒涼遺址僅有存者偶成詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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