コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

温庭筠 おんていいん Wen Ting-yun

5件 の用語解説(温庭筠の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

温庭筠
おんていいん
Wen Ting-yun

[生]元和7(812)頃
[没]咸通11(870)頃
中国,晩唐の詩人。太原 (山西省) の人。本名,岐。字,飛卿 (ひけい) 。文才があり,科挙の試験場で8たび腕組みをすると詩ができたというところから,温八叉 (はっさ) とも呼ばれたが,素行が悪かったため及第できなかった。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

おん‐ていいん〔ヲンテイヰン〕【温庭筠】

[812?~870]中国、唐の詩人。太原(山西省)の人。字(あざな)は飛卿(ひけい)。李商隠とともに晩唐を代表する詩人で、艶麗な詩風。また、詞を初めて本格的に制作。著「温飛卿集」。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

おんていいん【温庭筠 Wēn Tíng yún】

812‐872
中国,晩唐の詩人。字は飛卿。太原(山西省)の人。遊里を飲み歩いて巡警とけんかするなど,軽薄なふるまいが多く,一生まともな官職に就けなかった。李商隠とならべて温李と称される詩人であるが,文学者としての功績は,の芸術性を高め,宋詞発展の基礎を築いたことにあり,唐・五代の詞の選集である《花間集》中,第一の作家である。《温飛卿集》10巻が伝わる。【荒井 健】

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

おんていいん【温庭筠】

812~870頃) 中国、晩唐の詩人。字あざなは飛卿ひけい。艶麗な詩を作り、李商隠りしよういんと並び称せられる。また、詞の文学的質を高め、五代・宋の詞全盛時代の先駆をなした。著「温飛卿詩集」

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

温庭
おんていいん
(812―870?)

中国、晩唐の唯美詩人。字(あざな)は飛卿(ひけい)。太原(たいげん)(山西省)の出身。優れた詩才をもちながらも、あえて自ら酒色や賭博(とばく)などに身を持ち崩し、ついに科挙に合格できなかった。その最終官職は国子助教という低いものである。彼が好んで詠(うた)ったテーマは、退廃的な恋愛とみなされがちであるが、はばかるところない官能への埋没こそ、唐王朝末期に生まれ合わせた詩人が、徹底して自己を凝視し、かつ主張する手段として恋愛を把握していたことを意味する。その結果として、『温庭詩集』7巻、『別集』1巻は、各人が分有する特殊な個(エゴ)の基底に横たわる人間一般の描写に、はしなくも成功しているのである。詩とともに詞(ツウ)の開拓者としても重要。[野口一雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の温庭筠の言及

【詞】より

…中唐以後は文人たちも長短句の詞を作るようになり,白居易の〈憶江南〉,張志和の〈漁父〉などの例がある。ついで晩唐の詩人温庭筠(おんていいん)は,この歌謡の形式をもって創造的な文学的世界を開拓した。その詞は華麗な筆致で孤独な佳人を描きつつ,自らの不遇の憂悶を託する。…

【中国文学】より

…それは妓女がうたう歌謡曲であった。その歌詞を洗練された詩語を用いて作り,教養ある人々の鑑賞にたえる文学としたのは晩唐の詩人温庭筠(おんていいん)であるが,その後これを作る文人はしだいに多くなって,宋代にはきわめてさかんであり,柳永のごとき〈詩余〉を専門とする作家が出た。彼らの作の内容はおおむね不幸な恋の訴えで,そこに描かれる風景もその悲哀に彩られていた。…

※「温庭筠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

温庭筠の関連キーワード韋荘王維王翰王通許渾元好問司空図韓偓太原晩唐

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone