射止(読み)いとめる

精選版 日本国語大辞典 「射止」の意味・読み・例文・類語

い‐と・める【射止】

〘他マ下一〙 いと・む 〘他マ下二〙
① 矢や弾丸を命中させて捕え、または殺す。しとめる。
※車屋本謡曲・摂待(1483頃)「我君の御きせながの草摺にはっしといとむ」
経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「我れこそ射留めんと各先を争ひつつ切て放せし二三の箭は」
② うまく目的を達成する。自分のものにする。また、相手をくどき落とす。
明暗(1916)〈夏目漱石〉一〇二「背後に控へてゐる嫂(あね)丈は是非射留(イト)めなければならない」

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