将軍沢村(読み)しようぐんざわむら

日本歴史地名大系 「将軍沢村」の解説

将軍沢村
しようぐんざわむら

[現在地名]嵐山町将軍沢

大蔵おおくら村の南、岩殿いわどの丘陵の北西斜面に位置する。東は神戸ごうど(現東松山市)、西は鎌形かまがた村、南は笛吹ふえふき峠を境に須江すえ村・奥田おくだ(現鳩山町)。「風土記稿」によると地内に鎮守府将軍藤原利仁の霊を祀る大宮権現の社があることが地名の由来といい、玉川たまがわ領に属した。笛吹峠越の道は中世の鎌倉街道上道で、同峠付近にはたか城・鞍掛くらかけ山などの名もみられる。正安元年(一二九九)八月一一日、世良田教氏(沙弥静真)は「比企郡南方将軍沢郷内」の田三段を亡息家時の遺言により、上野国世良田せらだ(現群馬県尾島町)長楽ちようらく寺に寄進している(「世良田教氏寄進状案」長楽寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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