導電性ゴム(読み)ドウデンセイゴム

化学辞典 第2版 「導電性ゴム」の解説

導電性ゴム
ドウデンセイゴム
electroconductive rubber

カーボンブラックを多く配合して固有抵抗を低下させ,静電気コロナ放電を防止できるようにしたゴムをいう.多量の金属粉末,グラファイト,カーボンブラックなどをゴムに加えると固有抵抗がいちじるしく低下し,とくにカーボンブラックの配合量がゴム100に対して50以上になると体積固有抵抗は約 102 Ω cm になる.最近では面積の広い発熱体として,また変形によって電気抵抗が変化することを利用して,自動ドアなどのスイッチ回路などに利用される.[別用語参照]帯電防止ゴム

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android