小利木町(読み)こりきまち

日本歴史地名大系 「小利木町」の解説

小利木町
こりきまち

[現在地名]姫路市小利木町

姫路城西の船場せんば川右岸沿いに位置する町人町材木ざいもく町の北から清水しみず門に続く南北の町筋。「小利木」はこりた(伐った)木のことで、薪など小切りにした木を扱う問屋ができこの字を当てたという。天正九年(一五八一)羽柴秀吉が築城するまでの姫路城は当地域近くが大手であったため、城戸きどとか城戸の宿とよばれていた(「播磨国衙巡行考証」智恵袋)。元和年間(一六一五―二四)船場川改修により当地域も開発されたと考えられ、寛永元年(一六二四)の舟入新町地子帳(前川家蔵那波文書)によると小利木町家数二四、「美濃守様御代ハ材木町小利木町一紙之地子銀帳ニ而舟入新町と云也」と加筆(元禄八年か)があり、当初の短期間、材木町と小利木町を併せて舟入新町といった時期があったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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