小和沢村(読み)こわさわむら

日本歴史地名大系 「小和沢村」の解説

小和沢村
こわさわむら

[現在地名]御嵩町小和沢

綱木つなぎ村の北にあり、北は錦織にしこおり(現加茂郡八百津町)。現御嵩町の最北部に位置する。北は西流する木曾川が東美濃高原を浸食した斜面で、土地の高低差は約二〇〇メートル。綱木村へは屈曲の多い八丁はつちよう坂が通じるのみで、人馬通行は不便であった。上之郷かみのごう一六ヵ村の一で、元禄郷帳に小和沢村とあり高五六石余、尾張藩領。「濃州徇行記」では百姓控山九町六反ほど、家数二〇・人数九〇ほど。石を積んで段々田をつくり、湧水を利用する。薪・千端(松葉)・栗を産する。当村付近が木曾川遡航の最終地点で、流木の監視のため享保一〇年(一七二五)番所が設けられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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